2014年にフルモデルチェンジをし、見た目はもちろんのこと性能も一新されたトヨタの新型ヴォクシーと、ヴォクシーハイブリッド。トヨタのミニバン代表とも言える存在で、当初より高い人気を誇っていましたが、フルモデルチェンジをしたことで更に評価が上がっています。
さらに2019年のマイナーチェンジにより、セレナやステップワゴンなどのライバル車から一歩リードした存在になりました。人気の車であればあるほど知りたくなってしまうのが、
ヴォクシーって口コミで何て言われているのか?
悪いところや欠点はないのか?
ではないでしょうか。雑誌や公式サイトでは良い所しか教えてくれません。やはり知りたいのは、欠点も含めた口コミや評価・評判と思ってる人も多いのではないでしょうか。
私も新型ヴォクシーの購入考えていたので、他の人がどんな評価をしているのかはめちゃくちゃ気になります。なので、独自で新型ヴォクシーの評価について調べてみました。
調査では1週間かけて口コミ情報を調べたり、ディーラーの営業マンに評判を聞いたり、さらには実際に購入した人にインタビューもして、86名の購入者が具体的にどんな評価をしているのか数字でわかってきました。
また、インタビューでエクステリアやインテリア、燃費などの面白い生の意見も聞けたので、そんな情報も絡ませながら調査結果を紹介したいと思います。
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新型ヴォクシーZSのエクステリアは9割の人が良いと評価している
旧型のヴォクシーからデザインが洗練され、新型ヴォクシーの外観デザインは口コミで総じて高い評価を受けています。特に人気なのがZSのバンパーとフォグランプ周り。他のグレードだと至って普通な作りなのに対し、ZSになると一気にエクステリアのカッコよさが際立っています。
実際に購入した人も9割以上の人が評価しています。外観のデザインで9割の人が良いと言うのはかなり珍しいことです。どんな車もアンチファンがいますからね。
またヴォクシーには、当初ハイブリッドに設定がなかったZSや煌がユーザーからの強い要望により導入されています。価格コムで口コミでは、購入した人の大半がこのZSを選んでいます。
実際に購入したユーザーの声を紹介します。
私も現車を確認してみましたが、ZSのカッコよさは段違いです。ネットで画像を見てみてもカッコイイと思っていましたが、実車を近くで見ると迫力もありますね。
ミニバンはどうしてもファミリーカーのためエクステリアは諦めざるを得ないと思っていましたが、これなら見せびらかしたくなるレベルです。口コミで高い評価を受けている、その理由がわかりました。
新型ヴォクシーのインテリア評価は4割の人が何らかの不満を持っている
エクステリアがめちゃくちゃいいので、インテリアにも期待したいところですが、評価は良くありません。約3割の人が悪いと答えていますし、普通と答えている人でも
「もっと期待していた。」
と不満を漏らす人は多かったです。
インテリアは旧型ヴォクシーより安っぽいと辛口評価
とにかく目につくのが「安っぽい」「お金がかかっていない」の声。これは旧型ヴォクシーでも同じ評価でしたが、エクステリアが洗練されていただけにガッカリ感は新型のほうが大きいようです。インテリアに関しては、ライバル車であるステップワゴンのほうが良いと言われてしまっています。
これは実際のユーザーの声です。
私も実際に見てきましたが、やはり樹脂製の素材が大半を締めているため、見た目にも質感的にも残念なイメージが否めません。あの引っ掻いたら傷が残ってしまう素材は、オプションを乗せれば何だかんだで300万円ぐらいになってしまう車のものではない気がします。
どうしても許せないならオプションでインパネを購入するしかないですが、初めから付けておいて欲しいというのが本音でした。
シートアレンジと荷室についてはライバル車と互角
インテリアの評価はがあまり良くないヴォクシーですが、シートアレンジと荷室についてはライバル車と遜色はないと評価されています。
新型ヴォクシーのシートアレンジは、目的に合わせて9つのアレンジが可能です。そのためアレンジ次第では広々とした空間に早変わりし、自転車やゴルフバッグなどの大きなものでも簡単に収納できます。3列目シートの収納も簡単で、片手でラクラク操作できてしまうのが◯。
特にワンタッチでシートが上がってくれるので、女性でも問題なく収納できます。そのため3列目シートの座り心地は固めですが、そこは3列目シートの宿命なので、クッションを置くなりして工夫すると良いでしょう。
リアゲートに関しても荷物を積みやすい高さで、積み下ろしが楽です。さすがにステップワゴンのワクワクゲートには及ばないにしても、十分な機能性を有しています。
また、荷室のみならず運転席や後部座席のステップも低床化されているため、人の乗り降りも楽になっているのがファミリーユースに最適です。これなら子供を抱えて乗ることも出来るため、お父さんお母さんには嬉しいですね。
新型ヴォクシーの燃費はハイブリッドの満足度が高い
燃費に関してはガソリン車もハイブリッド車も大半の人が満足しています。注目したいのが悪いと答えている人が2%しかいないことです。
「ミニバンは燃費が悪い!」
と評価されることが多いのに、不満を持っている人がたったの2%です。かなり評価されています。
また、口コミを見てみると、当然の事ながらガソリン車よりもハイブリッドのほうが満足のいく結果が出ています。実燃費を見てみると、場合によってガソリン車よりもハイブリッド車のほうが倍の20Km/Lも走ることが判明。もはや超えられない壁と言っていいレベルの差が出ています。
実際の口コミでもこんな風に燃費を評価しています。
新型ヴォクシーとヴォクシーハイブリッドの燃費については、こちらのページで詳しく紹介しています。
⇒新型ヴォクシーのガソリン車は実際の燃費が良い?悪い?
⇒ヴォクシーハイブリッドの実際の燃費をライバル車と比較してみる
新型ヴォクシーの価格に不満は少ないが、ハイブリッドの価格設定は高すぎるとの意見が
価格についてはガソリンモデルを購入した人に不満を持つ人はほとんどいなかったのですが、ハイブリッドモデルを購入しようとしている人は
「ハイブリッドモデルの価格が高すぎる!」
この意見がすごく多いんです。これについては私もそう思います。
ガソリンモデルとの価格差が約50万もあるので、いくら燃費が良いからと言ってもこれだけ違えば文句も言いたくなりますよね。ただ、それでも満足して購入されている方が多いのも事実。
燃費だけでなくハイブリッドモデルの方が装備は充実していますし、このクラスでまともなハイブリッドはヴォクシーぐらいしかないので、多少高くても選ぶ人が多いようです。
私も実際に購入するなら高くてもハイブリッドモデルを選ぶと思います。
ガソリン車のエンジンは静かで高評価。ハイブリッドのパワーモードで走行性能の良い。山道も楽々。
続いては車の命とも言えるエンジンと走行性能です。
走行性能の口コミを1つ紹介します。
どうしても車高が高い車では感じずにはいられない、カーブの不安定感。それが低床プラットフォームにより解消されていることを口コミで言っています。実際に購入した人にインタビューしても同じような意見がたくさん聞けました。走行性能で約8割の人が良いと答えているのはこのせいでしょうね。
エンジンの性能についてはガソリン車とハイブリッド車では評価が少し違うようです。
ガソリン車はケースによって非力さを感じる
載せている人数や荷物にもよりますが、普通に走るぶんには全く問題ないエンジン性能です。エコモードで走るとどうにもモッサリしていると評価している人はいましたが、それが嫌なら解除するとよいと思います。
また、高速道路での追い越しでは物足りなさを感じる人もいます。高速道路の上り坂では、より顕著に差が出ます。その辺は割りきって乗るしかないと思いました。
それ以外の郊外や街中ではエンジンのパワーは十分だと言っている人が大半でした。その証拠に7割の人はエンジンが良いと回答しています。また、エンジンは静かで快適に運転もできるようです。
ハイブリッドの走行性能はパワーモードでカバー
どうしても非力になりがちなハイブリッドの走行性能。やはり高速道路での走行は少し不満が残りますが、パワーモードを使用することで解消することが出来ます。エコモードの走りではないため、人によっては燃費が下がってしまうと躊躇してしまいますが、力強い加速を得ることが出来ますので高速道路や山道などでは重宝します。
一般道での走行に関してはハイブリッド特有の静音性が十分に発揮されており、とても静かです。EVモードで走りだせば、ノイズのほとんどない走りが期待できます。
車高がある車にしては、コーナーでのロールが少なく安定しているのと、横風に弱いのはガソリン車と同じ。ミニバンとしての走行性能は優秀な部類に入ります。
実際に価格コムの口コミでもパワーモードを使えば高速や山道でもしっかり走ってくれると言っていました。燃費は犠牲になりますが、これを使えばやはり不満に感じることはなさそうですね。
新型ヴォクシーの乗り心地は良いと評価されているが、課題もある
乗り心地については大半の人は良いと感じていますが、約10%人は不満を持っています。
調査で分かった不満点は大きく2つあります。
- 3列目が狭くて乗り心地が悪い
- 床からの突き上げがけっこうある
3列目が狭いのはどのミニバンでも同じなので仕方がないところだと思います。床からの突き上げは振動を拾いやすいようです。運転手は気にならないようですが、後部座席に乗る家族から不満の声が上がっているようです。
乗り心地終わったな笑ヴォクシーの3列目はシートが薄いからケツが死ぬらしい笑
— クロちゃん (@shinya1127fx1) April 30, 2017
このように3列目シートの乗り心地には不評が少なくありません。シートの薄さも関係しているようですね。
プロはどう見る? 新型ヴォクシーとヴォクシーハイブリッドの評価やいかに
最後にご紹介するのはプロのレビューです。車に詳しいプロは今回のフルモデルチェンジを受けて、どの点に注目して評価をしているのか気になるところです。
ここでは価格コムのプロフェッショナルレビューを抜粋しながら、新型ヴォクシーとヴォクシーハイブリッドの評価をご紹介していきます。
車のプロが見る新型ヴォクシーは高評価
まずはガソリン車。レビュアーは松下宏さんで、過去に自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経験しているプロです。果たして松下さんは新型ヴォクシーをどのように評価したのでしょうか?
- 新パッケージングで室内空間を拡大
- 低床・低重心プラットホームで操縦安定性を高めた
- 燃費性能を大きく向上させた
- エアロ仕様は(エクステリアの)存在感を強く感じさせる
大きく分けて、松下さんはこのような評価を下しました。過去のレビューを見る限りでは、かなり辛口なコメントが目立つ松下さん。ですが、新型ヴォクシーに関してはかなり高評価を下しています。
中でも上記の4点は、口コミでも高く評価を受けていた部分で、プロの目から見ても特筆すべき点だったようです。特に好感を持っていたのは走行性能で、低床・低重心プラットフォームに加え、新開発のサスペンション効果により操縦安定性が向上したと評価しています。
なおレビューした当初、自動ブレーキが設定されていないことで評価を下げていましたが、2019年1月のマイナーチェンジでトヨタセーフティセンスが標準装備されるようになりましたので、解消されたと言っていいでしょう。
実現の難しいミニバンのハイブリッドは次元の違う低燃費
続いては新型ヴォクシーハイブリッドです。同じくレビュアーは松下さんです。
- 次元の違う低燃費
- 低床プラットフォームにより室内空間を損なわずバッテリー搭載を実現
- 重量級のボディを持つミニバンながらよく走る
- 振動、騒音対策が徹底されているため、静かで快適なドライブが可能
- ガソリン車に比べると価格設定が高すぎる
ここでも高評価の連続です。22.8Km/Lという次元の違う低燃費を実現する一方で、走行性能も十分に発揮できていることを高く評価していました。静粛性の高さに関しても特筆しており、ガソリン車とは違う性能ながらも変わらぬ評価を下されています。
また、ミニバンのハイブリッド化が難しいことを前提としながらも、低床プラットフォームによる室内空間を維持した状態でバッテリーを搭載させ、見事にハイブリッド化させたことも評価していました。
ただ、やはり値段の設定が難点だと松下さんも指摘しています。ガソリン車とハイブリッド車の価格差は約50万円なので、少し高すぎるように思えます。
総合的に判断すると新型ヴォクシーはミニバンの中では優秀な車
インテリアやエンジン等での不満はあれど、新型ヴォクシーは口コミでの評価通り良い車だと言うことがわかりました。内装を除くと、ほとんどの項目で良いと評価されています。総合評価でも8割の人が良いと言っているので、かなり評価は高いです。
実際に価格コムでの注目度ランキングでは、アルファードやヴェルファイアの高級ミニバンを除けば堂々のミニバンNo.1の地位を築いています。
弱点であるインテリアに関しても、インパネ周りのカスタムをすることで上質な空間に変えることが出来ますし、全体的に優秀と言ってしまっていいでしょう。証拠に口コミではこんな声が上がっています。
ヴォクシーを安く買うには?
これからヴォクシーを購入しようと考えている人は
「ガッツリ値引きしてほしい!」
これが本音ではないでしょうか。ですが、そう思っている人にちょっと気を付けてほしいことがあります。
それは…
値引き交渉でディーラーに騙されている人が多い
ということです。向こうは毎日のように値引き交渉しているプロですから、普通に交渉すると
「あ、、、大した値引きもないまま契約してしまった・・・」
ということはザラにあるんですよ。
これドラクエで言えば、レベル1でラスボスに挑むようなものです。
レベル1でゾーマには絶対勝てませんよね・・・
この記事を見てくれた人には絶対騙されてほしくないので、実際にヴォクシーを購入した人がどうやって騙されずに値引き交渉したのか、次の記事でチェックしてみてください。
⇒トヨタヴォクシーの値引き体験談をレポート。値引き相場や限界はいくら?交渉体験談をレポート